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韓国で「慰安婦たたえる日」新たな少女像も

2019年8月14日 21:09

14日は韓国では「慰安婦をたたえる日」と定められ、記念式典などが開かれた。日韓関係が悪化の一途をたどる中、日本大使館前では、大規模な抗議集会も行われた。

14日、韓国・ソウル。3人の少女が手を取り合う実物サイズの銅像が新たに設置された。これは韓国、中国、フィリピンの慰安婦を象徴しているという。14日、2回目を迎えた「慰安婦をたたえる日」。28年前のこの日、韓国人女性が元慰安婦として初めて公に証言したことを記念して、定められた。

午前には記念式典が行われ、元慰安婦の女性3人や女性家族相など300人あまりが参加した。文在寅大統領は式典には出席せず、メッセージのみを発表。日本に対する直接的な批判は行わなかったが、「平和と人権の観点から慰安婦問題を国際社会と共有する」と表明した。

日本が輸出管理を強化したことなどで対立がさらにエスカレートした日韓。両国は2015年、慰安婦問題をめぐり、最終的な解決を確認したが、韓国側は元慰安婦を支援する財団を一方的に解散するなど、両国の溝はさらに広がった。

毎週水曜日に開催される日本政府への抗議集会。14日で1400回目となった。対日感情が悪化する中、日本大使館前には、主催者発表で2万人を超える人たちが集まったという。

集会の参加者「日本が謝罪して、平和にしていってほしい」

あす8月15日には韓国は日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」を迎える。文在寅大統領が、日本にむけどのようなメッセージを発するのか注目される。