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香港国際空港 夜もデモ隊の占拠続く 中継

2019年8月13日 23:47

香港の「逃亡犯条例」改正案への抗議デモで、香港国際空港では夕方以降の搭乗手続きを停止するなど混乱が広がっている。午後10時を過ぎた現在もデモ隊の占拠が続く香港の空港から、槻木亮太記者が中継で伝える。

     

デモ隊は、午後10時を過ぎた今も数百人が保安検査場前を封鎖している。何度か場内アナウンスで、「きょうの搭乗手続きは終わった」と放送されているのだが、デモ隊は発表を信じておらず、居座り続けているという状況だ。

デモ隊が「空港」を選んだ理由は大きく3つある。まずはアジア有数の国際空港で、広く国際世論に訴えるということ。もうひとつは、これまで数万人規模で行ってきた幹線道路でのデモに比べて、空港は、はるかに少ない数千人で効果が出たということ、そして最後に、空港では警察が、今のところは、催涙弾やゴム弾を撃たず、デモ隊にとっては比較的安全だということだ。

そのため、デモ隊の中には14日以降も、空港で抗議活動を続けるべきだという意見が出ている。

ただ一方で、取材していると、かなりの数の観光客らが、デモ隊に憤っていると感じた。空港という重要なインフラを麻痺させる行動には国際世論が反発する可能性もあり、デモ隊の思惑通り進むかは不透明だ。