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核燃料「デブリ」取り出しは“2号機から”

2019年8月8日 20:14

福島第一原発で溶け落ちた核燃料デブリについて、取り出しは2号機から始めるのが適切との案が示された。

福島第一原発の廃炉での技術的な助言をおこなう原子力損害賠償・廃炉等支援機構は8日、再来年から予定されている核燃料デブリの取り出しについて、2号機から始めることが適切とするプランを示した。

2号機はこれまでの調査で、デブリとみられる堆積物を動かせることが確認されていて、他の号機よりも放射線量が低いことなどから最初に取り出すのが適切だと判断されたという。

また、取り出したデブリの保管については、乾燥した状態で金属容器に入れ一時保管する案も初めて示された。

メルトダウンを起こした1号機から3号機のデブリの取り出しは廃炉作業の最難関で、30年から40年かかるとされていて、政府と東京電力は今回、示されたプランを踏まえ今年度中に廃炉に向けた工程表を改訂する見通し。