アメリカのトランプ大統領は２９日、中央銀行にあたるＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）が３０日から金融政策の会合を始めるのを前に「小幅な利下げでは不十分だ」と強調し、圧力を強めた。

ＦＲＢは３０日から金融政策を決める会合を行う。約１０年半ぶりに利下げに踏み切るとの見方が大勢だが、市場では０．２５％の引き下げにとどまると予想されている。トランプ大統領はこれまでも中央銀行の独立性を脅かしかねない発言を繰り返しているが、２９日も、ＦＲＢに対し「小幅な利下げでは不十分だ」「ひどすぎる！」と強調。市場予想を上回る利下げを行うよう圧力を強めた。

大統領は「中国などはさらに金利を引き下げ、自国の製品の販売を大いに後押しするだろう」と主張している。