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米・ポンペオ国務長官“発射は北の戦術”

2019年7月26日 12:12

北朝鮮の国営メディアは、金正恩委員長が新型の誘導兵器の発射を25日に指導したと報じた。

朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は26日付で、金委員長が新型の戦術誘導兵器の発射を25日に指導したと報じ、発射の写真を1面に掲載している。

北朝鮮は25日、東部の元山周辺から短距離弾道ミサイルを発射していて、金委員長はこれに立ち会っていたものとみられる。

今回のミサイルについて、韓国軍関係者は、今年5月に発射されたものと同じミサイルの可能性があると分析している。

発射について北朝鮮メディアは「軍事演習を強行しようとする韓国軍部の好戦勢力に警告を送るための武力示威だ」と指摘。金委員長は「平和の握手を演出しながら合同軍事演習の強行など二重行動を見せている」と韓国を非難している。

これを受け韓国統一省は「どれほどの意味があるのか精査する必要がある」と述べるにとどめているが、北朝鮮に対話を呼びかけている韓国は難しい立場に立たされている。

一方、アメリカのポンペオ国務長官は、アメリカメディアのインタビューで、発射は米朝交渉を動かすための北朝鮮の戦術だとの見方を示し、問題視しない考えを示した。

その上で「外交的な前進の道があると確信している」と強調、「2週間か4週間」で交渉が再開することに期待感を示した。

また、国務省の報道官も北朝鮮に交渉再開を求めた。