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正恩氏、新型誘導兵器発射を指導~労働新聞

2019年7月26日 10:53

北朝鮮の国営メディアは、金正恩委員長が25日、新型の誘導兵器の発射を指導したと報じた。

朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は26日付で、金委員長が25日、新型の戦術誘導兵器の発射を指導したと報じ、発射の写真を1面に掲載している。北朝鮮は25日、東部の元山周辺から短距離弾道ミサイルを発射していて、金委員長はこれに立ち会っていたものとみられる。

ミサイルは炎と煙を噴き上げながら上空に向かっているが、その形状は今年5月に発射されたミサイルと似ているように見える。

今回の発射について、北朝鮮メディアは「金委員長が、軍事演習を強行しようとする韓国軍部の好戦勢力に警告を送るため、武力示威の一環として指導した」と伝えている。金委員長は兵器の威力に満足を示す一方、韓国に対して「平和の握手を演出しながら、最新兵器の導入や合同軍事演習の強行など二重行動を見せている」と批判。「我々は強力な兵器を開発すべきだ」と述べたという。

北朝鮮としては、今回の発射が、韓国で予定されている米韓軍事演習に対する措置だと強調する一方、アメリカとの協議再開を前に、有利な立場を確保する狙いもあるものとみられる。