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NYダウ、金融緩和策への期待後退で下落

2019年7月26日 7:31

25日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、金融緩和策への期待が後退したことや、「ボーイング」が引き続き大きく売られたことで、ダウ平均株価は130ドル近く値を下げて取引を終えている。

25日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から128ドル99セント値を下げ、2万7140ドル98セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も82.96ポイント下げて、8238.54で取引を終えている。

この日は、発表された経済指標が市場予想を上回ったことや、欧州中央銀行のドラギ総裁が「景気後退のリスクは極めて小さい」と発言したと伝えられたことから、金融緩和策への期待が後退し、売りが先行した。

また、航空機大手の「ボーイング」が、墜落事故により主力の新型機の運航停止が長期化していることから、大手航空会社が一部空港からの撤退を発表した。これを受け、ボーイングは前の日に続き、相場を押し下げ、ダウ平均は一時、200ドル以上値を下げる場面もあった。

市場関係者は「今月末に利下げが行われることは確実視しているが、今後、発表される経済指標の内容が良い場合、さらなる金融緩和の期待への冷や水となりかねないため、警戒している」と話している。