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北がミサイル発射 日本海に向け…狙いは?

2019年7月25日 12:09

韓国軍によると、北朝鮮は25日早朝、東部の元山周辺から日本海に向け短距離ミサイル2発を発射した。ソウルから中継。

今回の発射は、アメリカへの不満を示す「政治的な発射」といえそうだ。

韓国軍によると、北朝鮮は25日早朝、東部の元山周辺から日本海に向け短距離ミサイル2発を発射した。飛行距離は約430キロで、高度は50キロあまりだという。

韓国国防省 報道官「朝鮮半島の軍事的緊張緩和の努力に役立たない行為を、北朝鮮が中断するよう求める」

今回発射されたミサイルについて韓国の専門家は、5月に発射された短距離ミサイルと同型の可能性が高いと分析している。

金正恩委員長は先月30日、アメリカのトランプ大統領と板門店で会談し、非核化をめぐる実務者協議を2、3週間以内に再開することで合意した。しかし、ひと月近くがたった今も協議は再開されておらず、北朝鮮の外務省は今月16日、来月に予定されている米韓合同軍事演習を非難し、「協議開催に影響を与える」と述べている。

さらに、北朝鮮メディアは23日、金委員長の潜水艦視察を報じている。北朝鮮としては、軍事的な動きを見せつけることで米韓合同軍事演習に反発を示すとともに、協議再開を前にアメリカを圧迫する狙いがありそうだ。