北朝鮮が日本などを経由して高級車を密輸したとする報告書について、実名で指摘された大阪の運送会社が関与を否定した。

アメリカのシンクタンクＣ４ＡＤＳが公表した報告書によると、今年２月にベトナムで北朝鮮の金正恩委員長が米朝首脳会談に臨んだ際に乗っていたドイツ製の高級車が、大阪や韓国などを経由して北朝鮮に密輸されたとして、国連の制裁に違反している疑いがあると指摘している。

この報告書で関与を指摘された大阪の運送会社「美濃物流」の代表取締役・徐正健氏は、１８日、ＮＮＮの取材に応じ、関与を否定した。

徐正健代表取締役「最終的にどこにもっていくかわからないし、（北朝鮮だと）知っていたら当然やらない。何も調査せずに無責任なレポートを出すのは遺憾」

このように述べ、「北朝鮮への輸送だとは知らなかった」とした上で、これまでも北朝鮮との貿易を行ったことはないと主張している。