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制裁関税“第4弾”米けん制に中国側が反論

2019年7月17日 19:56

米中の貿易摩擦を巡る閣僚級の協議が再開する中、トランプ大統領が制裁関税の第4弾について「我々が望めば発動する」と中国をけん制したのに対し、中国側も反論している。

閣僚会議の中でトランプ大統領は「中国がアメリカの農産品を購入するはずだが、様子を見よう」と述べた。トランプ大統領は先月の首脳会談で中国側が購入を約束したと主張していて、対応を促した形。

また、トランプ大統領は、発動を見送っている、中国からのほぼ全ての輸入品が対象となる制裁関税の第4弾に言及し、中国をけん制した。

トランプ大統領「中国との協議については、まだまだ先が長い。我々が望めば、さらに3250億ドルの関税をかける」

一方、中国外務省の報道官は、17日の会見で「中国には“千里の道も一歩から”という、ことわざがある」と述べ、忍耐強く交渉するよう求めた。その上で、「もし関税を引き上げれば、新たな障害物を作ることになり、貿易交渉はさらに長引く」と反論している。

今週再び、閣僚級による電話会談が行われる見通しだが、協議の先行きは不透明なままとなっている。