香港で逃亡犯条例改正に反対するデモが行われ、一部が道路を占拠し、警察が排除する事態となった。１３日夜もデモ隊と警官隊の衝突でケガ人が出ていて、混乱が収まる気配がない。

１４日午後、香港では、多くの中国人観光客が訪れるショッピングセンターが立ち並ぶ地区でデモが行われ、主催者発表で約１１万５０００人が参加した。

香港メディアなどによると、参加者らは、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正の撤回を求めて行進し、一部が道路を占拠したということで、退去を求める警官隊が催涙スプレーを使い、衝突する事態となった。

香港では、１３日も主催者発表で３万人以上が参加するデモがあり、一部が警官隊と衝突。１５人がケガをし、２人が逮捕されている。

香港にある日本総領事館は、渡航する日本人に対し、安全を確認するよう呼びかけていて、香港の混乱がいつ収まるのか見通せない状況になっている。