電撃的に行われた３回目の米朝首脳会談。トランプ大統領の狙いについてワシントン支局の井上記者が報告する。

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来年の大統領選挙での再選を目指すトランプ大統領。北朝鮮が核実験などの新たな挑発を自制していることは、自慢できる成果の一つだ。

トランプ大統領「我々が重視する長距離弾道ミサイルは、発射どころか実験にもほど遠い。そして最も重要なのは核実験がないことだ」

今回の会談には、金委員長がしびれを切らして挑発を再開しないよう念押しする狙いもあったとみられる。

トランプ大統領「金委員長には、全てのことがうまくいけば、北朝鮮は信じられないほどの繁栄が待っていると伝えた」

大統領は、今回の会談でも完全な非核化に応じるよう求める一方、北朝鮮が求める制裁緩和のカードをちらつかせている。

トランプ大統領「制裁はそのままだ。だが、交渉のある段階で解除するかもしれない」

経済的な苦境が伝えられる北朝鮮を揺さぶり、非核化の具体策を引き出す狙いがあるとみられる。

協議再開で合意した両首脳だが、しばらくは腹の探り合いが続くとみられる。