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米朝会談 ホワイトハウスに招待…実現は?

2019年6月30日 19:40

アメリカ・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長は30日午後、南北軍事境界線にある板門店で3回目となる会談を行った。トランプ大統領の同行取材をしている井上幸昌記者が最新情報を伝える。

1時間近く行われた会談の後、トランプ大統領は数週間以内に両国の実務者協議を再開することで合意したと明らかにした。

トランプ大統領「我々は関係を維持している。今後、数週間で両国の実務者チームが会う。どうなるか様子を見よう」

ただ、大統領は「スピードが大事ではない。包括的な合意を目指す」と強調している。

■トランプ大統領、金委員長をホワイトハウスに招待したが、実現の可能性は?

大統領は期待感を示しているが、簡単ではない。

トランプ大統領「ある時点でホワイトハウス訪問はあるだろう。来たいときにいつでも来てと私は言った」

以前、あるアメリカ政府高官は「実務者で積み上げて、最後に首脳で署名という形ではないと、会談はできない。それは大統領もわかっている」と話していた。つまり、大統領選を前にして物別れに終わる可能性のある会談はもうできないというわけ。では、実務者協議で積み上げができるかというと非核化とその見返りを巡り溝は深く、難航も予想される。

■突然の会談だったが、トランプ大統領の狙いは何だったのか?

やはり、来年の大統領選をたっぷり意識した行動だったと言える。30日の出来事は深夜のアメリカでも、中継されていた。歴代大統領ができなかった「朝鮮半島の平和」が実現しそうだと身をもって示し、偉大な大統領像を有権者に強く印象づける狙いがあったのは確かだ。