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G20舞台に首脳外交 米中の展開も動きか

2019年6月27日 18:55

28日のG20サミット(20か国・地域首脳会議)を控えた大阪には、27日、続々と各国首脳が到着し、この後、アメリカのトランプ大統領も現地入りする。ホスト役の安倍首相は、この後、中国の習近平国家主席と首脳会談を行う。

◆G20サミットは、思惑が複雑に絡み合う駆け引きの場に…

G20を舞台にした首脳外交は早速はじまっている。日中首脳会談も貿易摩擦や北朝鮮問題に関する思惑が複雑に絡み合う駆け引きの場となりそうだ。

日中ともにまずは関係改善にむけ、来年春ごろの習主席の国賓としての訪日について協議し、友好ムードを演出するとみられる。

ただ、安倍政権にとってこのタイミングでの最大の関心は、北朝鮮問題。北朝鮮を訪れたばかりの習主席に拉致問題解決にむけ改めて協力を求める方針。

一方、習主席としては米中首脳会談の直前のこのタイミングで日本にも保護主義反対で足並みをそろえるよう働きかけるとみられる。

◆米中首脳会談はどんな展開に?

ここにきて、決裂が回避されるという一部報道もでてきた。香港メディアは27日、「米中が貿易戦争の一時休戦で合意し、トランプ大統領が準備している制裁関税第4弾も回避される」と報じている。

米中の溝は埋まらない中、今回の会談では、白黒をつけずに継続協議を模索する可能性もある。