×

NYダウ 利下げ観測根強く…今年の最高値

2019年6月21日 7:53

20日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、早期の利下げ観測が根強いことで幅広い銘柄が買われ、ダウ平均株価は4日続伸し今年の最高値で取引を終えている。

20日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比249ドル17セント高の2万6753ドル17セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も64.02ポイント上げて8051.34で取引を終えている。

この日は、前の日に続きFRB(=連邦準備制度理事会)が早期の利下げに踏み切るとの観測が高まり、株式市場に資金の流入が続くとの期待感から朝方から幅広い銘柄が買われた。

アメリカとイランの緊張が高まるとの警戒感から一時、ダウ平均は伸び悩む場面もあったが、イラン情勢を受けた原油先物価格の上昇でエネルギー関連株も買われた。

また、アメリカと中国の貿易協議の進展への期待から「ボーイング」など中国事業の比率が高い銘柄にも買いが入り、ダウ平均は今年の最高値を更新して取引を終えた。

市場関係者は、「明日は利益確定の売りも出やすい状況だが、来週にかけて米中の貿易協議に好材料があれば過去最高値の更新もありうる」と話している。