中国・習主席、20日から北朝鮮を訪問
中国の習近平国家主席が、今月20日から北朝鮮を訪問することが日本時間の17日夜に発表された。なぜこのタイミングなのか。北京から古江記者が中継で伝える。
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習主席にとって主席就任後初の北朝鮮訪問だ。大阪G20サミットでのトランプ大統領との会談を見据え、北朝鮮という有力な外交カードをこのタイミングできったとみられる。
中国は、日本時間の17日夜、習近平国家主席が今月20日から2日間の日程で北朝鮮を公式訪問し、朝鮮半島情勢について意見交換すると発表した。
北朝鮮の金委員長は去年3月から中国を4度訪問して首脳会談を行っているが、中国の国家主席による北朝鮮への訪問は14年ぶりとなる。
大阪G20サミットで、トランプ大統領との会談をいかに有利に進めるかをにらんでの一手だとみられる。
アメリカが貿易摩擦や人権問題で中国への圧力を強め、香港でのデモについても、アメリカ側が、首脳会談が実現すれば取り上げる構えをみせていた。
中国にとっては、北朝鮮問題が唯一主導権を握れる外交カードであり、アメリカから譲歩を引き出したいという思惑があるとみられる。