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中国国防相“軍事拠点化は自国領土の自衛”

2019年6月2日 15:04

シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で2日午前、中国の国防相が演説し、アメリカに対し「限度を超えれば断固たる行動をとる」と強くけん制した。

中国・魏鳳和国防相「誰かが脅威を高め、我々の限度を超えた場合には、中国軍は必ず断固たる行動をとり、あらゆる侵略する敵を倒すだろう」

アジア安全保障会議で中国の国防トップとしては8年ぶりに演説した魏鳳和国防相はこのように述べ、アメリカを強くけん制した。2日にシャナハン国防長官代行が中国を厳しく批判したことを念頭に置いたものとみられる。

また軍艦船の台湾海峡通過など、トランプ政権が積極的な関与姿勢を示す台湾問題について「一切の代価を惜しまず祖国の統一を断固として守り抜く」と対抗措置も辞さない姿勢を示した。

さらに南シナ海での軍事拠点化について、自国の領土だと改めて主張し、自衛のための措置だと強調した。

一方で魏国防相は先月31日に行われたシャナハン国防長官代行との会談で、「双方ともに意思疎通を保つことで一致した」と述べており、アメリカ側と対話を継続していく意思を示した。

貿易摩擦を巡る対立が激化する中で、偶発的な衝突の可能性も含め安全保障面での対立がエスカレートする事態は避けたいものとみられる。