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韓国国防相“レーダ-照射”改めて事実無根

2019年6月1日 18:30

シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で、アメリカのシャナハン国防長官代行はインド太平洋地域での関与を強めると表明し、地域で影響力を増す中国を牽制(けんせい)した。

米中の貿易戦争が激しさを増す中、アメリカは安全保障面でも中国と対峙(たいじ)していく姿勢を鮮明にした。

演説でシャナハン国防長官代行は、新たな「インド太平洋戦略」を発表。地域でのアメリカの「永続的な関与」を誓った上で、中国について「軍の近代化や略奪的な経済活動によって、この地域の秩序を変えようとしている」と厳しく批判した。

シャナハン国防長官代行「中国は他国の主権を侵害し不信の原因をつくるような行動はやめるべきだ」

中国は今回、8年ぶりに国防相が会議に出席していて、シャナハン国防長官代行の発言に対し、中国側は「アメリカの主張は間違っている」などと反論した。

一方、日韓の間でも新たな動きがあった。

会議に出席している岩屋防衛相は、韓国の鄭景斗国防相と協議を行った。韓国側の説明によると、今回の協議では、去年12月に起きたレーダ-照射問題について改めて事実無根だと主張した一方で、鄭国防相は会談後、今後の再発防止に向けて緊密に協調していくことで一致したと強調した。

今回の協議をきっかけに冷え込んだ両国関係の修復に向けた糸口を見いだせるかが焦点となる。