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反動で買いが優勢 NYダウ、43ドル高

2019年5月31日 7:52

30日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、前の日まで大きく値を下げた反動で買いが優勢となり、ダウ平均株価は40ドルあまり値を上げて取引を終えている。

30日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から43ドル47セント値を上げ、2万5169ドル88セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も20.41ポイント上げて、7567.72で取引を終えている。

アメリカと中国の貿易摩擦に対する懸念が強まる中、前の日までの2日間で450ドルあまり下げた反動で、この日は買いが先行して取引が始まった。ただ、長期金利が低下して金融関連株が売られたことや、原油先物価格の下落でエネルギー関連株も売られ、ダウ平均は下げる場面もあった。それでも、発表された経済指標が市場予想を上回ったこともあり、最終的には買いが優勢となり取引を終えている。

市場関係者は、「この日は、反動でわずかに値を上げたが、アメリカに対する中国の報復関税の発動が迫っており、米中貿易摩擦が相場の重荷になる展開が今後も続くだろう」と話している。