河野外相はロシアのラブロフ外相と会談し、交渉責任者として４回目となる平和条約交渉を行った。ラブロフ外相はＧ２０大阪サミットにあわせ、日露首脳会談を来月２９日に行うことを明らかにした。

会談で両外相は、北方領土での共同経済活動の早期具体化に向け、来月１１日に局長級の作業部会を開くことで合意した。ラブロフ外相は会談後、Ｇ２０大阪サミットにあわせ予定されていた、安倍首相とプーチン大統領との首脳会談を来月２９日に行うことを明らかにした。

一方、北方領土返還をめぐる両国の立場の隔たりは埋まらなかった。

河野外相「これまでの外相会談に引き続き、日露の立場の異なる部分については、明確に日本の立場を伝えました」

ラブロフ外相も「交渉が活発化したからといって、接点がたくさん出てきたというわけではない」と述べ、日本側を強くけん制した。日本政府は共同経済活動などで関係を深め状況を打開したい考えだが、進展は難しい状況が続くとみられる。