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世界景気の先行き不安広がり221ドル安

2019年5月30日 7:43

29日のニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦が激化する中、世界景気の先行きへの不安が広がり、ダウ平均株価は一時、2万5000ドル台を割り込む場面もあった。

29日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から221ドル36セント値を下げ2万5126ドル41セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も60.04ポイント下げて、7547.31で取引を終えている。

この日は、アジアやヨーロッパの市場が下落した流れを引き継ぎ、売りが先行して始まった。アメリカと中国の貿易摩擦が激化する中、中国との取引の多い銘柄を中心に幅広く売られた。また、世界景気の先行きへの不安から、安全資産とされるアメリカ国債が買われ、長期金利が低下し、金融株も売られた。

ダウ平均株価は、一時400ドル以上値を下げ、2万5000ドルを割り込む場面もあった。

市場関係者は、「米中貿易摩擦の先行きが見通せない中、良い材料もなく、リスク資産から資金が逃げている状態だ」と話している。