東京では、５月下旬から７月中旬までホタルを見られる時期なんです。実は、東京の真ん中にも野生のホタルがいるといいます。そこは、意外な場所でした。

これからシーズンを迎えるホタルは、実は東京都内でも見ることができるんです。その中の１つ、文京区にあるホテル。ホタルがいる庭園は無料開放されていて、夜になると浴衣姿の人も来ています。ここでは観賞用にホタルを飼育しているというのです。

東京２３区では、港区の白高児童遊園や足立区生物園などでもホタルを見ることができるといいます。しかし、そのほとんどは飼育されたホタル。野生のホタルを東京都心でみることは、ほとんどできなくなったといいます。

しかし、都会の真ん中でも意外な場所に野生のホタルが生息しているというのです。向かったのは、皇居外苑。実は、去年ここでホタルが確認されたというのです。今年もホタルはいるのか、環境省の調査に同行させてもらいました。暗闇の中、行われる調査。ホタルの光りを目で確認するという地道な作業。

ディレクター「今日みたいな日は、ホタルがいる可能性は？」

環境省に委託された調査員「はい、暖かくて、コンディション的にはいいと思います」

実は、去年確認されたのはこのお堀の石垣。調査開始から３０分後…

警察官「結局、いなかった？」

調査員「いませんでした」

しかし、調査する場所はほかにもあります。水辺にいることが多いホタル。そのため、今度はボートに乗ってお堀の中から調査をするといいます。真っ暗の中、ライトを使い塀や草むらを見ます。果たして結果は…

調査員「いや～残念ですね。今日はコンディションが非常に良かったんですけど、それにもかかわらず、いないっていうのは、非常に今年も発生数が少ないのかな。普通に見られるようになってほしい」

去年は６匹のホタルが確認されましたが、今年はまだ１匹も確認されていないといいます。今後も東京で幻想的な夏の風物詩を楽しむことができるでしょうか。