安倍首相は３０日、アジア各国の首脳が集まる国際会議でＲＣＥＰ（＝東アジア地域包括的経済連携）の最終的な妥結に向けた連帯を呼びかけた。

安倍首相「ここから一気呵成（かせい）、ゴールまで駆け抜けようではありませんか。もちろん作るからには、新時代にふさわしい、野心的で、質の高いものに仕上げましょう」

ＲＣＥＰの交渉には日中韓やＡＳＥＡＮ諸国など１６か国が参加しており、実現すれば世界人口の約半分、約３４億人を占める巨大な経済圏が誕生する。

年内の妥結に向けて実務的な交渉が続いているが、昨年中の妥結が一度断念されていることもあり、安倍首相は改めて交渉の加速を訴えた。

また、安倍首相は、来月のＧ２０において、ＲＣＥＰだけでなく自由なデータ流通を実現するためのルール作りや、環境問題を解決するためのイノベーションについて議論したいとアピールした。