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台湾総統選有力候補 柯文哲台北市長が来日

2019年5月24日 17:42

来年1月の台湾総統選挙で有力候補として出馬するかが注目されている、台北の柯文哲市長が来日した。

柯文哲台北市長(59)は東日本大震災で被災した東北の復興状況の視察などのため、26日までの予定で日本を訪れている。

24日は自民党の萩生田幹事長代行と朝食をともにしたほか、安倍首相の弟、岸信夫衆議院議員や小池東京都知事とも面会するという。

無所属の柯市長は来年1月の総統選挙に向け、既存政党に不満を持つ人々などから有力候補として期待を寄せられている。今回の来日には多くの台湾メディアも同行していて、日本政界との関係をアピールする場にもなりそうだ。

記者からの「出馬するか」との質問には答えなかったが、緊張している台湾と中国との関係については「友好を目指す」と強調した。

柯文哲台北市長「もちろん我々(台湾)は日米陣営側にいるが、中国に対しけんか腰の態度をとる必要もない。『日米と親しく、中国と友好』は我々の基本戦略であり、簡単には変わらない」

また、台湾が続けている福島県などからの食品の輸入規制については「台湾独自ではなく、アメリカやヨーロッパなどと同じ基準で、科学的な方法で解決すればよい」と述べた。