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ダウ続落 米中の早期合意は難しいと警戒感

2019年5月24日 7:18

23日の米・ニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易協議について早期の合意は難しいとの見方が広がり、ダウ平均株価は280ドル以上値を下げて取引を終えている。

23日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から286ドル14セント値を下げ2万5490ドル47セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も122.56ポイント下げて、7628.28で取引を終えている。

この日は、中国商務省の報道官がアメリカとの貿易協議について「アメリカが間違った行為を訂正すれば協議を続けられる」などと述べたと伝わった。これを受け、米中の溝はさらに深まり、貿易協議の早期の合意は難しいとの警戒感が広がったことで、ほぼ全面安の展開となった。

また、相次いで発表されたアメリカとユーロ圏の経済指標がそれぞれ市場予想を下回り世界経済の減速が意識されたことも売りに拍車をかけ、ダウ平均株価の下げ幅は一時450ドルに迫る場面もあった。

市場関係者は、「米中協議にいい材料は見当たらないが、この日の取引終了前に買い戻しが入ったのは、アメリカ景気は底堅いとの見方が市場にあるからだ」と話している。