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五輪ボクシング存続へ「選手の夢の保障を」

2019年5月23日 9:27

IOC(=国際オリンピック委員会)は22日、スイスのローザンヌで理事会を開き、東京オリンピックの実施競技から除外も含めて検討していたボクシングを存続させる方針を決めた。

オリンピックのボクシングをめぐっては、競技団体であるAIBA(=国際ボクシング協会)の財政状況や組織運営などの問題が指摘されていた。こうしたことからIOCは、東京オリンピックでボクシングを実施するかどうか結論を出していなかったが、22日の緊急理事会で、競技を存続させる方針を決めた。

一方、AIBAについては「問題改善の進歩が見られない」として、少なくとも東京オリンピックが終了するまで、競技団体としての承認を一時停止する方針。

今回の決定について、IOCのバッハ会長は、「選手たちのオリンピック出場という夢を保障したい」と述べ、東京オリンピックでの競技とそれに向けた予選の運営は、国際ボクシング協会ではなく、新たに設ける臨時の組織のもとで行うことを決めた。この組織のトップには、現在、日本人唯一のIOC委員で国際体操連盟の渡辺守成会長が就任するとしている。

方針は、来月のIOC総会で最終決定する見通し。