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西川氏の取締役続投「ルノーとの関係でも」

2019年5月17日 21:26
西川氏の取締役続投「ルノーとの関係でも」

ゴーン前会長の逮捕後、経営改革を急ぐ日産は、取締役会で新たな取締役候補者を決議し、発表した。西川社長は取締役を続投する。

日産の新たな取締役候補には、日産からは西川社長と山内COOが入り、ルノーからはスナール会長とボロレCEOを迎える。また、取締役の過半数は社外取締役で、JXTG元会長の木村康氏や、スナール会長が今月までトップを務めるミシュラングループから選出されている。

一方、西川社長の取締役続投について、取締役候補を決めた指名委員会の井原慶子委員長は委員会の議論の中で、ゴーン被告の不正を見過ごしていたことや不正検査問題などの責任が指摘されたことを明らかにした。

しかし、今は、日産の変革を軌道に乗せることが重要で、「西川氏はこれまでルノーと一番対話をしてきた人物」であり、ルノーとの関係においても取締役として残ることが必要との結論に至ったという。

日産は、経営統合を求めるルノーから2トップが取締役に入る中、友好関係を維持しながらも独立性を保つなど、かじ取りが一層、厳しくなりそうだ。