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米財務長官「近く訪中し交渉再開」

2019年5月16日 6:06

中国外務省は、アメリカとの貿易問題について言葉の表現を「貿易摩擦」から「貿易戦争」へと変更した。衝突を激化させ「貿易戦争」にしたのはアメリカだと非難している。

中国外務省は、これまでの記者会見では「貿易摩擦」という言葉を使って質問に応じてきた。しかし、アメリカ側が第4弾となる制裁関税の詳細を発表した直後の14日の会見から、「貿易戦争」という言葉を使い始めている。

中国外務省・耿爽報道官「私たちが意図的に貿易“戦争”と名付けたわけではない。貿易の衝突を激しくし挑発して貿易“戦争”にしたのはアメリカ側だ」

15日、報道官は表現を変更した理由についてこのように述べた上で、中国の対抗措置については「完全な正当防衛だ」と強調した。

一方、貿易交渉を担うアメリカのムニューシン財務長官は15日、議会公聴会で、中国との協議は「続いている」と強調。近く、北京を訪れ、交渉を再開する考えを示した。

ムニューシン財務長官「協議を続けるため近い将来、北京に行くことになるだろう」

一方で、合意に向けては「やるべきことが多く残っている」とした上で、「トランプ大統領は公平な協定を結ぶために関税を発動した」との見方を示した。