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米中“貿易戦争”NY株ほぼ全面安で始まる

2019年5月6日 23:35

世界中が注目するアメリカと中国の貿易戦争は、今週、ついに和解に向けて一応の合意にこぎつけるかと思われていた。ところがここへきて、トランプ大統領が突然ツイッターで「中国への関税を25%にまで引き上げる」と発表。世界経済への影響も懸念される。

日本時間6日午後11時現在、ダウ平均株価は大きく下げて始まっている。中でも「ボーイング」や「キャタピラー」といった中国との関係が深い銘柄が大きく売られるなど、ほぼ全面安の展開となっている。

ニューヨーク市場は今年に入って好調で、前の週の金曜日(3日)にはナスダックが史上最高値となり、この米中の貿易協議がうまくまとまれば、ダウ平均株価も最高値を更新するとの見方も出ていた。

その正反対の状況になり、市場関係者は「突然、冷や水を浴びせられた形だ」と話している。

一方、貿易協議が合意に達するとの期待も依然としてあることから、別の関係者は「株安は一時的だ」と話している。

今後だが、フランスなどヨーロッパの市場も小幅に下げていることから、市場関係者は「10連休明けの日本市場もマイナスから始まるだろう」としている。