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池上彰氏×前田裕二氏 学び続ける“極意”

2019年5月3日 5:14
池上彰氏×前田裕二氏 学び続ける“極意”

ジャーナリストの池上彰さんと映像配信プラットフォーム「SHOWROOM」の前田裕二社長が2日夜放送の「深層NEWS」に出演し、情報の活用が得意な2人がどうやって学び続けているかを語った。

SHOWROOM・前田裕二社長「『学び』って思っていないことが結構多くて、どちらかというと楽しい・わくわくという知的好奇心の方が勝っている。これは自分が30歳になってから変わったというポイントですが、『学び』と定義していたときは日々のメモを取ったり本を読んだりがある種の努力だった。でもどこかのタイミングで努力を超えてきて、朝から晩まで3時間睡眠でよく働いてますねと言われるが、頑張っているという感じでもなくなってきた。記者の業界でもそういうふうになっているんだ、ということを学ぶことが本当にわくわくするし、自分に対して一歩踏み込んで努力しなきゃいけないことでなくなってきてから学ぶことのカロリーが減っていったという感じがあって、学生の頃や若手社員の頃は一生懸命にがんばらないと学びの場に自分の身をさらすことができなかったが、今では目にするもの、読む本、人からの話すべてを自分に吸収していくこと自体楽しくてしょうがないので、苦から楽に転換することによって学びが習慣化した」

池上彰氏「大事なことは3つある。まずは知らなかったことを、さらに自分は知らないということを知って学んでいこうということがあるし、そうなればなるほど2つめは、若いころ本当に勉強しなかった。大学時代、本当に貴重な時間を無駄遣いしていたという後悔のような悔悟のようなものがあって、それを何とか取り戻したいという焦りのようなものがある。これが2つめ。3つめは説明したがりというか、みんなに知らせたがりになる。だいたい子供って何かみんなが知らないことを知ると『ねぇねぇ、みんな知ってる?知ってる?』って言いふらしたくなるでしょ。(自分も)同じなんですよ。何か大きなニュースがあった時、みんなが『えーっ、どうなってるの?』ってなった時、『いや、これ、実はね、こういうことがあってね』と言うと、みんなが『へぇー』と言ってくれる。みんなが知らないことを説明することの快感みたいなものがくせになっちゃうとやめられなくなって、さらに自分で勉強していく」