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非武装地帯、韓国で一部を一般に初開放

2019年4月27日 18:13

韓国で軍事境界線に近い非武装地帯の一部が、27日、一般市民に初めて開放された。

北朝鮮と接する韓国・江原道の高城では、これまで立ち入りが厳しく制限されてきた非武装地帯の一部が、27日、初めて一般市民に開放された。開放された地域は「平和の道」と名付けられ、訪れた人たちは北朝鮮の観光地である金剛山を間近で目にしていた。

市民「豊かな自然を想像していたが、痛みのある、荒涼とした感じもする」

韓国政府は、北朝鮮との間の軍事的な緊張が緩和したため、非武装地帯の一部開放が可能になったと説明している。

27日は板門店で行われた南北首脳会談から1年となるが、南北関係の改善は滞りを見せている。

経済制裁の緩和にメドが立たない中、北朝鮮はアメリカに加え韓国へのいら立ちも強めていて、祖国平和統一委員会は「反統一勢力が南北関係を対決の過去へ逆戻りさせようとしている」と韓国を非難。北朝鮮は、板門店で行われる記念行事への参加を見送っている。