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日米首脳 激しい応酬も“交渉加速”で一致

2019年4月27日 12:08

訪米中の安倍首相はホワイトハウスでトランプ大統領と会談した。焦点の日米貿易交渉をめぐっては交渉を加速させることで一致した。現地から中継。

会談の冒頭からトランプ大統領はアメリカの農産品への関税を下げるよう求めるなど攻勢をかけてきた。日米の貿易交渉の厳しさがかいま見えた。

トランプ大統領「日本はアメリカの農産物に長年、高率の関税をかけているので、それを撤廃したい。なぜなら我々は日本車に(追加)関税を課していないからだ」

安倍首相「日本はもちろんアメリカ車には関税はかけておりませんが、アメリカはまだ日本車に対して2・5%の関税をかけていることは申し上げておきたい」

安倍首相は、さらに「日本企業がアメリカに投資し、トランプ政権以降、4万3000人の雇用を生み出している」とアピールするなど、対日貿易赤字に強い不満を持つトランプ氏の理解を得ようと努めた。

会談ではトランプ氏から日本が警戒している自動車の輸入制限についての要求はなかったという。

また、会談では北朝鮮の非核化や拉致問題めぐり、意見交換も行われ先の米朝首脳会談の説明を受けた安倍首相は今後の進め方ついて「相当つっこんだやりとりを行った」と強調した。

安倍首相「次は私自身が金正恩委員長と向き合い解決する。トランプ大統領からは全面的に協力するという力強い言葉がありました」

会談後はメラニア夫人の誕生日を祝う夕食会を行うなど、今回も親密さをアピールした安倍首相だが、貿易交渉や北朝鮮問題で目に見える進展が得られるのか、築き上げた蜜月関係の結果が今、求められている。