アメリカの航空機大手「ボーイング」の決算は相次ぐ墜落事故の影響で減収減益となり、先行きが見通せないとして、今年の業績予想の発表を見送った。

「ボーイング」が２４日に発表した今年１月から３月の決算は売上高が２２９億ドル、日本円で２兆５０００億円あまりと去年の同じ時期に比べ２％減り、純利益もマイナス１３％と大幅に減少した。相次ぐ墜落事故で新型機「７３７ＭＡＸ」の運航と出荷を停止していることや、生産ペースを事故前より２割落としていることが響いた形。また、事故前に増収増益を見込んでいた今年１年間の業績予想は事故の影響で先行きが見通せず、発表を見送った。

業績の落ち込みは避けられない状況だが、ボーイングは「安全の確保と信頼の回復を優先したい」としている。