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「昼寝」必要ない?保育園で昼寝廃止のワケ

2019年4月18日 13:49
「昼寝」必要ない?保育園で昼寝廃止のワケ

子どもの生活リズムを見直すため、東京都足立区の公立保育園が、園児たちのお昼寝タイムを廃止した。お昼寝していた時間を活用したことで、子どもたちにもよい影響が出ている。

保育園で昼寝廃止した理由は子どもの生活リズムを見直すためだ。給食を食べ終えた年中クラスの園児たちは、昼寝をする様子もなく、園庭に出てコマ回しをしたり、三輪車に乗ったり、思い思いに遊んでいる。足立区立の保育園では、2011年から年長クラスの昼寝を廃止した。その後、年中クラスでも一斉の寝かしつけをやめた。

区が独自に行った調査によると、土日に昼寝をしない子は、4歳児で81%、5歳児で91%。昼寝を必要としない子どもが一定数いることがわかった。

3歳児、年少クラスまでは給食後、布団に向かう。保育士にとって昼寝の時間は連絡帳を書いたり、休憩をとったりする貴重な時間だ。昼寝がないクラスでは1日4時間の非常勤職員で人手不足を補っている。昼寝廃止について、保護者からは―

足立区立六木保育園・荒井佳代園長「長時間保育のお子さんも多いので、夕方眠くなってしまうんじゃないかとか、ご飯も食べないで寝てしまいましたというご意見もいただいたんですが、お子さん1人1人に合わせながら、ご家庭と一緒にお昼寝のない生活を作り上げていきたいと思います」

寝ていた時間を活用することで、好きな遊びが上達したというメリットもある。

足立区教育委員会・大高美奈子さん「昼寝を長時間すれば、夜寝るのが遅くなる、遅くなれば朝起きられなくなる。子どもの生活リズムを見直してみようというのがきっかけで、昼寝をなくすことに踏み切りました」

【the SOCIAL lifeより】