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からあげも「令和」あやかり…ビールは増産

2019年4月18日 19:51

10連休のゴールデンウイーク、そして新元号「令和」のお祝いムードにあやかろうと、企業もあの手この手で戦略を立てている。からあげにビール、そして、2億円を超えるものも登場した。

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■「令和」にあやかり…からあげも新発売

今月15日、東京・渋谷区の東急百貨店本店にローソンなどがオープンしたのは、人気メニュー「からあげクン」をメーンにした初の飲食店「からあげクンBAR(バル)」。ここでは、平成で人気の味と、令和に新発売される味の両方を食べることができる。

令和最初の発売となる「あらびきペッパーマヨ味」を食べてみると…。

記者「コショウがきいていて、ビールによく合いそうです」

この他にも、カレーやピザなど、ここでしか食べられない、からあげクンを使った創作メニューを食べることができる。

ローソン中食商品本部・柴崎誠さん「からあげクン、いろんな時間帯に売れるんですけれども、やはり夕夜間にもっと楽しんでいただくというところで。新しい食べ方を楽しんでいただきたい」

このお店は5月6日、10連休までの期間限定営業。「からあげクン」の新たな食べ方を提案したいという。


■ビール増産…お祝いムードでお酒の消費量も増?

「平成」から「令和」に変わるお祝いムードの中、その商機を逃さないために取り組む企業もある。アサヒビール茨城工場では、1日に「スーパードライ」約500万本を製造している。

アサヒグループホールディングス広報部門マネジャー・栗嵜聖史さん「スーパードライの缶につきましては、前年比5%増の計画をしております。アサヒビールのビール類全体としては、前年比1%増で計画をしております」

今年のゴールデンウイークは10連休の上、「改元」という祝い事もあることから、自宅で飲むお酒の消費量が増えると想定し、ビールを増産。さらに連休中も工場を動かして、物流が滞らないよう対応するという。


■記念切手も発売へ 黄金の大判・小判も登場!

新元号に変わるまで、あと10日あまり。準備も着々と進んでいる。日本郵便は26日以降に「令和」の記念切手3種類を発売。いずれも新元号が印刷された初めての切手セットだ。「平成」と「令和」の元号がセットになった切手や、書道家の武田双雲さんが書いた「令和」の文字がデザインされた切手、画家の横山大観らが描いた日本の象徴「富士山」がデザインされた切手など、新元号に切り替わる特別な年にふさわしいものになっている。

一方、東京・中央区の日本橋高島屋で18日から始まった「黄金展」では、東京タワーやスカイツリー、ウルトラマンなど、昭和や平成を代表する建物やキャラクターなど約1000点が展示されている中、ひときわ目を引いたのは、大きく「令和」と書かれた縦1メートル・横60センチの金の大判。「令和」の方は非売品だが、「平成」の方は約2億6000万円で売られる。一方、純金製の小判は2枚セットで129万6000円(税込み)。

改元という時代の節目が、新たなビジネスチャンスを生むのだろうか。