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疑問感じる校則「何のためにを問い続けて」

2019年4月15日 17:08
疑問感じる校則「何のためにを問い続けて」

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「学校の髪形校則 疑問感じる?」。北海道にある札幌新陽高校の荒井優校長に聞いた。

ヘアケアブランドの「パンテーン」が、学生の髪形に関する校則をテーマにしたキャンペーンを行った。それにあわせ、全国の現役中高生、卒業生、現役教師を対象に調査を行った。

現役の中高生、卒業生の13人に1人が「生まれつき茶色い地毛を、学校から黒染めするよう促された経験がある」と答えた。そして、70%の教師が「勤務している学校の髪形校則に疑問を感じている」と回答。また、69%の学生が「自由な髪形が許されても良いと思う」と回答した。

ネット上ではこんな意見が見られた。

「地毛証明書を出せと言われた」
「直毛、黒髪はマル、くせ毛・茶髪はバツみたいな考えはやめて!」
「髪だけではなく、意味がわからない校則がいっぱい」


――この話題について荒井さんにフリップを書いていただきました。

「『何の為に』を問い続ける」です。

学校の校則というのは「何のために」というのが、長い間、問われないできたものがたくさんあると思います。新陽高校の校則の大もとというのも、開校時につくったものが残っています。それこそ、ツーブロックを禁止するとか、私が校長として見てもそれは何の意味があるのかなというのが、何のためにそうなっているのかなというのがたくさんあります。

新陽高校でも、今年の4月から地毛の証明に関しては出さなくていいと決めました。しかし、これも先生たちが決めて出しているんです。本来、生徒たちが生活する上でよりよい学校のルールというのは、誰が決めていくのか、どうやって変えていくのかというと本当は先生や校長が決めるのではなく、生徒たちが話し合って決めていく必要があると思います。

ですので、今年の1年をかけて新陽高校では、生徒会を中心に先生たちと徹底的に議論してほしい。そこにできれば、外部の有識者、それこそ、政治家や弁護士などに入ってもらって議論してほしいなと思っています。

ルールを作ることと変えていくこと、これは学校がすごく不慣れなことなんです。ぜひ、生徒たちが中心になってやってほしいと思います。

――社会に出る前にそれを経験できたら、社会に出た後、全く違いますよね。

そういう経験を学校でたくさんしてほしいと思います。

【the SOCIAL opinionsより】