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元号に関する有識者懇談会 情報漏えい対策

2019年4月1日 10:25
元号に関する有識者懇談会 情報漏えい対策

午前9時32分から、元号に関する有識者懇談会が始まった。

有識者の1人、千葉商科大学の宮崎緑教授は「奄美のつむぎなんですけれども、やはり日本とか日本文化を考える軸足としてこういう姿で参加させていただこうかと思いました」と話していた。

午前9時前後から官邸入りした有識者の皆さんだが、今回、元号に関する情報が漏れないようにということで徹底した対策がとられている。まず、携帯電話は政府職員が預かって官邸内で保管される。さらに、万が一に備えて、会議が行われる部屋にはいわゆるジャミング、妨害電波を出すような措置が、既に採られているという。

ある官邸幹部は「植木までチェックしている」と話していて、つまり、何か盗聴器などが仕込まれていないかどうかチェックしているという意味だが、本当に徹底的にやっている。

さらに有識者や閣僚は、会議が終わっても、菅長官が新たな元号を発表する午前11時半頃までは、部屋に待機、いわゆるカンヅメにされ、もしトイレに行きたくなったりしても政府職員が同行するという。

ここまで秘密の保持を徹底するのはなぜかということの最大の理由は、天皇陛下と皇太子さまにお伝えする前に漏れてしまうのはよくない、というのがある。

元号は内閣が決めるものではあるが、皇太子さまの御代を表すもの、そして、おくりなになるものなのに、お伝えする前に漏れるなんてことは政府としては絶対に避けたいわけだ。さらに、元号は、その選考課程も含めて、俗なものではあってはならない、ミステリアスな方がいい、できるだけ静かに決定したい、というのが安倍首相の考えでもあるので、ここまで秘密の保持が徹底されている。