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NYダウ“米中協議”に期待感広がり反発

2019年3月29日 7:28

28日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はアメリカと中国の貿易摩擦をめぐる閣僚級協議が再開したことで、交渉進展への期待感から買いが広がり、ダウ平均株価は反発して取引を終えている。

28日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前営業日比91ドル87セント高の2万5717ドル46セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も25.79ポイント上げて7669.17で取引を終えている。

この日は、中国・北京で米中貿易摩擦をめぐる閣僚級協議が再開し、交渉進展への期待感から中国事業の比率の高い「キャタピラー」や「3M」などが買われ、相場をけん引した。また、長期金利が一旦下げ止まったことから、銀行株も買われた。

一方、アメリカの実質GDP(=国内総生産)の確定値が下方修正されたことで、景気減速への不安感から一時、売りが優勢となる場面もあった。

市場関係者は、「当面は、米中の貿易摩擦に関する交渉の動向を注視する展開となるだろう」と話している。