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英議会、“他の8案”も否決 EU離脱

2019年3月28日 11:07

EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱が難航する中、イギリスのメイ首相が27日、離脱協定案の可決と引き換えに辞任する考えを表明した。しかし、狙い通りに可決できるかは不透明。

メイ首相は27日、保守党議員との会合で「離脱協定案が可決すれば、離脱交渉が次の段階に入る前に辞任する」との考えを伝えた。自らの進退と引き換えに支持を取りつけ、今週にも行われるとされる3回目の採決での可決を狙ったもの。

離脱協定案が可決すれば、5月22日までにEUから離脱することが決まるが、保守党の議席数は単独では過半数に達していないことなどから、狙い通り可決するかは不透明。

一方、同じ日、メイ首相の離脱案以外の離脱の方法を探る審議がイギリス議会で行われたが、採決された8案とも賛成が過半数に達しなかった。当面は、メイ首相の離脱案の採決の行方が焦点となる。