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“世界経済減速感”ダウ、3営業日ぶり反落

2019年3月28日 7:22

27日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、世界経済の減速感が改めて意識されたことで幅広い銘柄が売られ、ダウ平均株価は3営業日ぶりに反落して取引を終えている。

27日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から32ドル14セント値を下げ、2万5625ドル59セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も48.15ポイント下げて7643.38で取引を終えている。

この日は、ECB(=欧州中央銀行)のドラギ総裁が「利上げをさらに遅らせる用意がある」と発言したことを受け、世界経済の減速感が改めて意識された。アメリカの長期金利の低下がさらに進むとの警戒感につながり、幅広い銘柄に売りが出て、ダウ平均株価は一時230ドル以上、下落した。また、原油先物価格の下落を受けて、「シェブロン」などエネルギー関連株も売られ、相場を押し下げた。

一方、28日に中国・北京で、アメリカと中国の貿易摩擦をめぐる閣僚級協議が始まることを受け、進展への期待感から素材関連株などが買われ、ダウ平均株価は下げ幅を縮小して取引を終えている。

市場関係者は「今後は米中の閣僚級協議の行方と金利の上げ下げに警戒する状態がしばらく続くだろう」と話している。