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「新元号」発表の段取りは? 2分解説

2019年3月27日 20:37
「新元号」発表の段取りは? 2分解説

「平成」に代わる新たな元号の決定・発表まで5日となった。こうした中、政府は決定当日、有識者や閣僚らに対し、新たな元号の案を5つ示す方針であることが日本テレビの取材で分かった。

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Q:新たな元号の案は5つ示されるということだが、どういう段取りになるのだろうか?

手続きは午前中から始まる。菅官房長官が内閣法制局長官の意見を聞いて、ここで5つの案に絞り込む。そして、この5つの案を各界の有識者や衆参両院の議長らに示して意見を求めた上で、全閣僚の会議で協議して最終的に閣議で決定される。

その後、発表されるわけだが、発表するのは菅官房長官で、時間は昼前であることが分かった。

そして、これも最新の情報だが、昼頃には安倍首相が首相談話を自ら読み上げ、どういう思いを込めたのかなどを明らかにすることも調整されている。

Q:いよいよ5日後に発表されるわけだが、調整が続いている手続きはいつ最終決定されるのだろうか?

政府は、元号を決めて発表する手続きについて、29日に検討会議を開き、正式に決定する見通し。

また、同じ29日夕方には、安倍首相が先月に続いて皇太子さまのもとを訪れ、皇位継承にかかわる一連の行事などについて説明するという。

Q:この際に、新元号の中身を皇太子さまに伝えるのだろうか?

伝統を重んじる自民党の保守派は新天皇である皇太子さまに事前に元号案を報告することは当然だと主張している。一方で官邸幹部は国政への関与にあたり、憲法に抵触する恐れがあるとして否定的だ。ただ、複数の関係者はどのような時代を目指すかなど、間接的に伝える可能性はあるとの見方を示している。

発表を前に政府の準備は大詰めを迎えている。