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京都大学 ALSに効果ある薬で治験開始へ

2019年3月26日 19:40
京都大学 ALSに効果ある薬で治験開始へ

京都大学の研究グループが、全身の筋肉が衰える難病のALSに効果がある薬を見つけ、患者に投与する治験を開始すると発表した。

ALSは、運動神経が破壊され、全身の筋肉が萎縮する難病で、病気が進行すると呼吸することも難しくなるが、現在は、根本的な治療法がない。

京都大学の研究グループは、2017年にiPS細胞でALS患者の運動神経細胞を作製し、マウスで実験したところ、白血病の薬として知られる「ボスチニブ」が、治療に有効であると発見した。

これを受け、研究グループは、「ボスチニブ」を実際にALS患者に投与し、安全性などを調べる治験を開始すると、26日に発表した。

患者の募集方法などは治験調整事務局コールセンター、電話075-366-7361番で問い合わせに対応するという。