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桜田五輪相また失言も…党内は“余裕”ナゼ

2019年3月25日 17:42
桜田五輪相また失言も…党内は“余裕”ナゼ

桜田オリンピック・パラリンピック担当相が、また失言で謝罪、撤回した。国会記者会館から菅原薫記者が伝える。

桜田五輪担当相は24日、地元の集会で、東日本大震災の後、東北自動車道などが「健全に動いていた」などと発言していたが、野党側は事実誤認だとして厳しく追及した。

立憲民主党・吉川沙織議員「『東北自動車道だとか健全に動いていたから良かったですが、首都直下地震でも来たら人の移動や物資の移動が妨げられる』との発言をしたと」

桜田五輪担当相「一定期間経過後に内陸部の一部の幹線道路では緊急車両の通行ができるようになった、との意図でお話をしたところであります。広く国道交通網ということに言及して申し上げたことは事実と異なるため、おわびの上、撤回させていただきたいと思います」

立憲民主党・吉川沙織議員「日々歩みを進める被災地の方々を傷つける発言にほかなりません」

実際は、東北自動車道の通行は緊急車両が翌日まで、一般車両が13日後まで通れなかったということで混乱していた。野党側は「大臣の資質が疑われかねない」と辞任を求めている。

――これまでも問題発言などが相次いでいるが、致命傷になっていないのはなぜ?

政権へのダメージになっていないというのが最大の理由だと思う。安倍内閣の支持率も下がらず、自民党からは「決定的な失言ではないから大きな問題にならない」と、余裕とも受け取れる発言さえ聞こえてくる。

さらに、「桜田さんを辞任させると、失言が多い麻生財務相にも影響が及ぶので安倍首相は守りきるだろう」という見方もある。

この政府与党の対応に野党からは「気持ちが緩みきっている」と批判の声があがっている。