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統計不正“元秘書官の関与”首相見解ただす

2019年3月20日 15:40
統計不正“元秘書官の関与”首相見解ただす

国会では20日、厚生労働省による統計不正問題で野党側は、元首相秘書官の関与について改めて安倍首相の見解をただした。

立憲民主党の杉尾秀哉議員は、元首相秘書官が厚労省に問題意識を伝えたのは統計への政治的な介入だと追及した。

立憲民主党・杉尾秀哉議員「戦時中に公的統計がその機能を果たし得なかったことが、わが国を無謀な戦争へ駆り立てたことの痛切な反省から、統計法が戦後制定された。政治から統計への介入というのは厳に戒めるべきなんじゃないでしょうか」

安倍首相「統計の作成に当たっては、恣意(しい)的操作を極力排し、結果の客観性、正確性が保たれることが極めて重要であると」

立憲民主党・杉尾秀哉議員「統計(調査)方法の変更をめぐる中江元秘書官の問題意識の伝達。あれは統計への政治介入ではないんですか」

安倍首相「専門家の皆さんに検討していただきたい。そうした問題意識を伝えることは当然のことではないだろうか」

また杉尾議員は「秘書官は首相の手足であり分身だ。その人が担当者を呼び出したら、どういうプレッシャーになるか分かるだろう」と追及した。

これに対し、安倍首相は調査方法に問題があったことを指摘し、元秘書官が問題意識を伝えたことは当然だと反論した。