「学校の授業で英語は話せない」94%の親
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「94%の親『学校の授業で英語は話せない』」。バイリンガル教育の事業を展開する樋口亜希さんに聞いた。
小学生から高校生の子供を持つ保護者300人を対象にしたリサーチ会社の調査によると「学校の授業だけで、英語を話せるようになると思うか」との質問に「いいえ」と答えたのは94%だった。
また「学校以外で英語を学習させているか?」との質問には、75%が「いいえ」と答え、子どもの英語学習に対策をしていない家庭が多いことが浮き彫りとなった。
子どもの英語教育について、ネット上ではこんな意見が見られた。
「テストでいい点を取っても、話せるようにはならない」
「英語教育はやり方の問題」
「こどもに英会話習わせたいが月謝が大変」
――この話題について樋口さんにフリップを書いていただきました。
「ポジティブな洗脳」です。
日本は勉強をしているけれども、英語がしゃべれないという意見があるのですが、実は他国と比べると日本は量が少ないんです。
例えば、中国は2001年の時から、都市部は小学校1年生、場合によっては3年生から週に3~4回、英語の授業が導入されています。韓国も1997年から導入していて週に3~4回の授業があります。日本は、いま週に1~2回という状況なのでここをあげていくことが重要だと思います。“質を高める前に量”というのが私の意見です。
ただ、公教育だけに頼っていられないという家庭が多いと思います。では、家庭でどういうふうに手軽に英語を学んでいけばいいのかということがポイントになっていくと思います。そこで私が主張したいのが「ポジティブな洗脳」なんです。
やはり、子どもたちというのは親から大きな影響を受けるので、親が英語はすごく楽しいものであって、学習すること自体が面白いと思ってもらえると、子どもたちはすごくポジティブに学んでくれます。そこをすごく強調したいです。
例えば私の事例ですが、私の親友にポテトサラダが大好きな人がいて、5年間にわたり、ポテトサラダがいかにおいしいかということを主張していました。そうすると私もポテトサラダが大好きになってしまいました。
――そうやってどんどんポジティブに考えていけばいいんですね。
そう考えていけば、すごく影響を受けると思います。
――ご両親も苦手意識を取っ払って、楽しく一緒に…。
楽しく、どんどんポジティブに洗脳していければいいと思います。
【the SOCIAL opinionsより】