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米・カリフォルニア州 死刑執行一時停止

2019年3月15日 8:51

アメリカで最も多い死刑囚を抱える、カリフォルニア州の知事は13日、死刑執行の一時停止を命じる文書に署名した。

カリフォルニア州のニューサム知事が署名したことにより、アメリカ全体の死刑囚の4分の1にあたる737人が執行を猶予される。死刑囚の釈放や減刑は行わず、知事の任期中、執行を猶予するという。知事は、現在の死刑制度について「州の死刑囚の6割以上が有色人種で、白人が被害者になると死刑になりやすく不公正だ」などと指摘している。

ただ、カリフォルニア州では、2016年の住民投票で、死刑廃止が僅差で否決されていて、有権者を無視した命令だとの批判も出ている。

アメリカでは、20の州と首都ワシントンが死刑を廃止し、オレゴン州など3つの州が執行を一時停止している。