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地面に横たわる“巨大こけし”その理由は?

2019年3月14日 18:45
地面に横たわる“巨大こけし”その理由は?

地面に横たわる巨大なこけしのバルーン。なんと見ている人にしゃべりかけるということで観光客からも人気だ。当初は立った状態で展示されていた巨大こけし。なぜ横になったのか?

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“千年の都”、京都で今、話題騒然となっているのが、ドーンと寝そべるバルーンのこけし。幅およそ4メートル、高さ12メートルという“巨大こけし”だ。

岡山からの観光客「すごく大きくて迫力に圧倒されました」

長野からの観光客「大きい。奇妙というか。なにこれ?」

さらにこのこけし、なんと、語りかけてくる。

こけし「おなかすいたね」

長野からの観光客「しゃべってる。声が怖い」

岡山からの観光客「なんでこんなところにあるんだろうと思って」

そもそもこのこけしは「東京オリンピック・パラリンピック」に向けた市のプロジェクトの一環で展示されているが、当初は立ったままの状態で展示されていた。

京都芸術センター・谷竜一さん「会期の前半の間は立った状態で展示していた」

なぜか途中から倒されて展示されることになった。

そのワケを見ていた人に聞いた。

岡山からの観光客「もっと近くでこけしを見られるように」

長野からの観光客「眠くなっちゃったのかな」

長野からの観光客「こけしがこけたみたいな。だじゃれでやっているのかな」

実は答えはない。

京都芸術センター・谷竜一さん「寝ているこけしを見て、どういう理由があるのかなとか、想像していただけるとおもしろいかなと」

主催者側は展示の意図について、見た人がその答えを探すことに芸術作品として展示する意味があるとしている。

一方で今回の展示を通じ、訴えていることもある。

京都芸術センター・谷竜一さん「周りの環境との関わりの中でこういう風に展示しようと決まったもので」

今回、こけしが展示された場所は、周囲の景観に配慮するよう市の条例で定められた地区。

立っていたこけしを途中から倒して展示することで周囲の景色はどう変わるのか。“景観について考えるきっかけ”にしてほしいという思いを、このこけしにこめているという。