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目に見える復興進む中…見えにくい課題も

2019年3月11日 12:21
目に見える復興進む中…見えにくい課題も

11日、東日本大震災の発生から8年がたった。宮城県石巻市の日和山にある「鹿島御児神社」から伝える。

震災前、たくさんの住宅があった海の近くには5階建ての災害公営住宅が完成するなど、目に見える復興は進んでいる。

11日朝、石巻市では降りしきる雨の中、亡き人を悼み手を合わせる人の姿があった。震災で宮城県内では9542人が犠牲となり、1219人の行方は今もわかっていない。

一方、仮設を出た後の住まい「災害公営住宅」は99%が完成。目に見えるハード面の復興は終わりに近づいている。

ただ、避難所、仮設、公営住宅と、この8年の間に転居を余儀なくされた人たちの心のケアやコミュニティーづくりといった課題にも取り組んでいく必要がある。

宮城では今、復興が進んだゆえの見えにくい課題が浮かび上がる。