「空手×オーケストラ」近未来の音楽とは?
オーケストラが演奏を始めると思いきや、舞台袖から50人近い空手家が登場。ビゼー作曲「カルメン組曲」に合わせながら演武を始めました。
指揮者は空手家の息づかいを確認。演武の間合いを感じながらタクトを振り、互いに音と動きを感じ取って一体となっていきます。空手家の手首をよく見ると、ブレスレットが。これは、空手が楽器になる装置です。動きの強弱をセンサーが感知。無線通信を用い、スピーカーから音が出る仕組みです。
「シャキーン!シャンシャン!」「ビューン!ビューン!」…風や波の音から、打楽器のような音まで多種多様な音が鳴ります。リハーサルでは、慣れない装置に最後まで苦戦でしたが、本番では楽器のひとつとしてオーケストラと共鳴していました。
空手家・高橋優子さん「最後が一番みんな集中してよくやれてました。自分たちが音楽にのって演武するってことができた」
クラシック音楽の入門者向けに行われたこのコンサート。鑑賞機会が少ない若年層や外国人観光客を取り込もうとするプロジェクトの一環です。
お客さんたち「腕に付ける装置が色んな音に変えられてすごく合ってて面白かった(小学生)」「伝統、現代性、新しい技術が合わさって本当に素晴らしかった(外国人)」
プロジェクトチームは、クラシック音楽のイメージを変えたいといいます。
早稲田大学ビジネススクール・川上智子教授「空手見たいでもいいから、1回行ってみたらハードルが下がると思う。(クラシック音楽が)ないよりあった方が豊かな人生じゃないかな」
【the SOCIAL futureより】