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地方移住 現役世代関心高まる まずは一泊

2019年3月6日 16:28
地方移住 現役世代関心高まる まずは一泊

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「現役世代の“地方移住”関心高まる」。雑誌「Discover Japan」の編集長・高橋俊宏氏に聞いた。

地方移住を支援するNPOが発表した去年の移住相談の傾向によると、約4万件を超えた相談のうち、20歳代から40歳代の相談が全体の7割を超え、約10年前の3割から倍増。現役世代の地方移住への関心が高まりを見せている。

また、相談をした人の約4割が地方での生活経験のない1都3県(神奈川、埼玉、千葉)の出身者だった。定年後、第2の人生の選択肢としての「Uターン」「Iターン」というイメージが変わりつつあるようだ。

――高橋さんは、地方自治体の活性化支援なども手がけていらっしゃいますが、この傾向、どうご覧になりますか?

まさに、肌身で感じています。若い人から地方に行ってみたいという声をよく聞きます。

そして、フリップには「Re・Life」と書きました。

「移住」という言葉から、どうしてもネガティブな感じや、マイナスなイメージを感じてしまうんです。定年後とか第2の人生として移住を選ぶというイメージがあります。しかし先ほどのデータにあるとおり、若者たちが積極的に地方で生活をするとか、起業するとかそんな人たちが増えているんです。

――ネットの環境がすごく整ったので、地方にいても仕事ができるというところもありますか。

そうなんです。通信環境もあります。我々も紀伊半島の移住促進の企画を3年ほどお手伝いしたのですが、都会で活躍している若者に移住してもらうというような、そういう方針で色々とやっていました。

そうなるとフリーランスで活躍されている方やクリエーティブ職の方など、そういう方に紹介してやっていました。

――具体的に印象に残っている方などいますか。

東吉野村に古民家を改修したオフィスがあり、そこで活躍しているデザイナーの方とかいらっしゃいました。

――モニターに映っているこちらがオフィスなんですか。

これは、京都の亀岡市にある“「離れ」にのうみ”という古民家を改修した移住促進を提案する場所で、さらにお試し移住ができる場所なんです。ここで寝泊まりができます。

すてきな門構えで、建物の中は古民家を改修し高級旅館のような印象だと思います。実は、アレックス・カーさんという古民家改修で活躍している方がプロデュースして、このようにつくられました。移住ということをふまえたうえでの滞在施設なんですが、観光としても気軽に泊まれる場所なんです。

いきなり移住というのは難しいと思うので、まずは観光で気軽に足を運んでみて一泊してみる。そこから、その土地の良さを感じていただいて移住につながればとそういうきっかけとなる場所です。

全国の自治体がいまこういう場所をつくっているので、旅行がてら行ってみるのもいいと思います。

――移住したいなと考え始めている若者だけではなく、その現地の方たちの受け入れ体制というのもすごく進んでいますね。

進んでいますね、相談すると、自治体のほうも色々なおこたえをご用意していると思います。

――いい意味で気楽なかたちで一歩踏み出してみるのもいいかもしれませんね。

【the SOCIAL opinionsより】